連作小説「池袋ウェストゲートパーク」の第四弾
- 東口ラーメンライン
- 「ラーメンライン」とは、池袋東口に出来るラーメン屋前の行列です。Gボーイズの王様タカシのボディーガードだったツインタワー1号2号が開店した「七生」もその競争のまっただ中にあります。イヤガラセのネット書き込みでの営業妨害をマコトに解決依頼。
ラーメン事情を詳しく取材しています。旨そうです。
唯一の店員あずみへのツインタワーとマコトの優しさが暖かく感じられました。 - ワルツ・フォー・ベビー
- 池袋で殺されたジャズタクシー運転手の一人息子。彼の死の真相を調べるマコト
IWGPシリーズの魅力は、単純な勧善懲悪でないところにある、と認識した一編です。池袋を離れたマコトがテリトリー外で話を付けるために、挨拶代わりにケンカをするシーンは、暴力が衝動的だったり、殺すか、殺されるかだけでは無いことを教えてくれたように感じます。 - 黒いフードの夜
- マコトの果物屋を訪れた十四歳のビルマ人少年。
少年をどのように救うのか?僕には思いも寄らない難しい展開。対応するマコトの手腕に快哉を叫びました。 - 電子の星
- 山形県から出てきた負け犬ネットおたくの依頼は、失踪した高校同級生の捜索
人を救おうとするマコトとおたくの意志と、法律を味方に付けられない中で凶悪な憎悪の対象と身体を張って戦うマコトの捨て身さをカッコよく感じました。氷高組が雇った新人はコミカルで面白かったです。
2008年5月28日
No.501