受動態

Daniel Yangの読書日記

No. 429 冷たい校舎の時は止まる(下) / 辻村深月 著 を読みました。

このエントリーは上、中、下の三冊で刊行された新書版の下を読んでの記事です。

止まっていた時計が再び動き出すとき、クラスメイトが消えてゆく。冷たい校舎に閉じ込められた八人の生徒たち。最後に残るのは誰なのか?
第31回メフィスト賞受賞作全三巻の完結編。第三巻。

完結編でも、僕はやっぱり謎解きよりも、閉じ込められた同級生八人の人間模様に填りました。この下巻では、元生徒会副会長の彼女です。彼女の失恋が良いです。と、書くと、なんだか僕がひとの失恋をよろこんでいるみたいで心苦しいですが(;^_^A そうでは無くて、彼女の失恋  フラれて、傷ついて、慰められて……と言うありきたりな失恋ではない失恋  を受け止める姿が粋で格好良く感じられました。

そして、やっぱり完結編ですので、謎が解かれるのですが……。
一人一人のエピソードが無駄なく、このトリックに生かされている事に気付いたときに、僕はこの小説が完璧だと思いました。 ミステリーとしての謎解きのおもしろさと、等身大の高校生を描いた人間描写の深さを融合した全く新しい小説でした。こんなふうに、読後の充足感を味わったのは久しぶりです。
2005年 1月23日
No. 429

文庫になったので、再び買ってみました。上下巻の二冊になって、解説付き。解説は漫画家の川原泉。「月刊少年マガジン」1月号(12月6日発売)にて、連載漫画化が決定された旨が帯に記されています。漫画化は川原泉ではなく、新川直司です。(IN・POCKET(月刊「文庫情報誌」)講談社2007・8月号による)本文は、まだ読み返していません。あしからず。

2007年 8月11日