受動態

Daniel Yangの読書日記

No. 639 本日は大安なり / 辻村深月 著 を読みました。

本日は大安なり (角川文庫)

本日は大安なり (角川文庫)

 
11月22日、大安。県下有数の高級結婚式場では、4組の結婚式が行われることになっていた。だが、プランナーの多香子は、クレーマー新婦の式がつつがなく進むか気が気ではない。白須家の控え室からは大切な物がなくなり、朝から式場をうろつくあやしい男が1人。美人双子姉妹はそれぞれ、何やらたくらみを秘めているようで。思惑を胸に、華燭の典に臨む彼らの未来は? エンタメ史上最強の結婚式小説! 解説・西荻弓絵
  カバーの背表紙を転記  

4組の結婚式が予定されている結婚式場。晩秋の大安。一日を描いた長編ミステリー。

面白かった\(^O^)/
謎の展開が気になりつつ読み進み、着地で嬉しさが最高潮に達しました。

 

人の結婚について、雑談話を聞く機会があります。
二つのパターンがあるように思います。
一つは、単純に「幸せいっぱい」
もう一方は、愚痴。「なんで結婚したの?」です。
たいがい、どちらかのようです(笑)

 

この小説では、建て前を装う親族や職場への顔。
建て前とは別に、それぞれ相手に納得して結婚を進める新郎新婦の心情。
この二面性が描かれているように思い、喜ばしく思えました。

 

例えば、一組目(11:30~)の相馬映一と加賀山妃美佳。この夫婦は、結婚後も仲良く過ごせるだろうな、と安心しました。
それと、三組目(13:30~)の東誠と白須りえ。外野のヤジは、二人の絆を強める、と言うか、素敵です。
二組目(12:30~)の土倉と大崎玲奈は、スペックで相手を選んだようなカップルですが、それなりに、うまくやりそうな気がします。
四組目(17:30~)は、人生の奥深さを知ることになりました。
背表紙の宣伝文句の通り、史上最高の結婚小説でした。

複雑な四組の結婚式を、一日の物語でリニアにつなぎ、結末ではみなが一堂に会す。エンターテイメントの極致。楽しい読書でした。

2019年12月19日
No. 639