受動態

Daniel Yangの読書日記

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

No. 657 応仁の乱 / 呉座勇一 著 を読みました。

応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 作者:呉座勇一 中央公論新社 Amazon 室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(一四六七~七七)。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯…

No. 421 冷たい校舎の時は止まる(上) / 辻村深月 著 を読みました。

このエントリーは上、中、下の三冊で刊行された新書版の上を読んでの記事です。 冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫) 作者:辻村深月 講談社 Amazon 雪が降りしきる荒天の朝、私立青南学院高校に登校したのは深月を含め八人の生徒だけだった。閉じ込め…

No. 656 サイコパス / 中野信子 著 を読みました。

サイコパス (文春新書) 作者:中野信子 文藝春秋 Amazon とんでもない犯罪を平然と遂行する。ウソがバレても、むしろ自分の方が被害者であるかのようにふるまう……。脳科学の急速な進歩により、そんなサイコパスの能の謎が徐々に明らかになってきた。私たちの…

No. 428 フューチャー・イズ・ワイルド / ドゥーガル・ディクソン&ジョン・アダムス 著 を読みました。

フューチャー・イズ・ワイルド 作者:ドゥーガル・ディクソン,ジョン・アダムス ダイヤモンド社 Amazon 現代から、500万年後、一億年後、二億年後の地球を予測し、そこに住む生物をコンピューターグラフィックを駆使して描写した一冊。 進化論の概要は知っ…

No. 655 朝が来る / 辻村深月 著 を読みました。

朝が来る (文春文庫) 作者:辻村 深月 文藝春秋 Amazon 長く辛い不妊治療の末、特別養子縁組という手段を選んだ栗原清和・佐都子夫婦は民間団体の仲介で男子を授かる。朝斗と名づけた我が子はやがて幼稚園に通うまでに成長し、家族は平穏な日々を過ごしていた…

No. 284 堕落論 / 坂口安吾 著 を読みました。

堕落論 (角川文庫) 作者:安吾, 坂口 KADOKAWA Amazon 戦中、戦後に発表されたエッセイ十二編を収めた一冊。ページをめくりながら感想を述べてみます。 日本文化私観 1942/03。「現代文学」に発表された。森儁郎訳で1936年に明治書房から刊行されたタウト(ブ…

No. 654 悪のいきもの図鑑 / 竹内久美子 著 を読みました。

悪のいきもの図鑑 作者:竹内久美子 平凡社 Amazon おもしろかった。第1章「実はキビしい!社会の掟」第2章「おかしな性行動」第3章「悪魔の卵・生存競争」第4章「恐怖の操りと寄生」各章ごとに8~21の話題を各々数ページで紹介していて、気軽に読めて楽しい…

No. 430 光射す海 / 鈴木光司 著 を読みました。

光射す海 (角川文庫) 作者:鈴木 光司 KADOKAWA Amazon 入水自殺を図り記憶を失った若い女性と、彼女を取り巻く男と運命の物語。 彼女の運命を決定づける病気と、彼女を捨てた男が乗るマグロ漁船の操業現場を丁寧に取材し、過酷な環境を生きる人々と彼らが紡…

No. 653 シンジケート / 穂村弘 著 を読みました。

シンジケート[新装版] 作者:穂村 弘 講談社 Amazon 1990年10月に自費出版で刊行された著者のデビュー作 シンジケート 作者:穂村 弘 沖積舎 Amazon の新装版。 僕はKindleで買って読みました。 amazonに投稿したレビューこの世は愉快だ、と言い切れる生き方に…

No. 431 ワルツ / 結城信孝 編 を読みました。

ワルツ―アンソロジー (祥伝社文庫) 作者:田辺 聖子 祥伝社 Amazon 結城信孝の編集による、ユーモアをテーマにしたアンソロジー。 田辺聖子「紐」 田舎で暮らす青年と、かつて村にあった悪習?「夜這い」を自慢する親爺の物語。 現代都市生活者の画一化された…