僕は第六章の「サクラの枯れ際」が面白かったです。
- 第一章 モテるために繰り広げられるかくも果てしなき努力
- 第二章 努力の成果というわけで、いざ具体的に繁殖活動を
- おなじみの話題です。
- 章末にシンメトリー度チェックテストがついてます。
- 僕はぎりぎり「普通の男」でした(^_^;)
- 第三章 繁殖活動に励んだおかげで、遺伝子は連綿とつながり続ける
- この章では、人類の具体的な進化の略歴と生殖についてを記しています。
- 女帝論争については、僕は
- 「なるほど、男系男子に限る根拠もあるのだな。」
- と感じただけでした。
- それよりも、
- 「近親相姦がタブーなのは……」
- で、その弊害を兄妹親子、異母兄妹など血縁度別に数字で示されたところが興味深かったです。
- 第四章 つながり続けて進化した、生き物たちの超絶能力
- 話題は変わって、いろんな生物のいろんな能力。
- 「鏡よ鏡、そこに映っているのはだぁれ?」では鏡に映った自分を「自分だ」と認識できる生物の少ないことにため息をつきました。
- 章末の動物行動学問題集では、僕は92点でした。
- 間違えたのは、減数分裂の回数と一番大きい動物。
- 減数分裂は、二倍体を作った後に、二回分裂することは覚えていたのですが、「減数」と言う意味では「一回だよな。」と不正解。
- 一番大きいのがこの動物だと言うことは、完全に失念していました。
- 第五章 超絶能力のようなそうでもないような、何となく気になる説
- 「クマの肝の効き目って?」
- 「干したミミズの効き目って?」
- 「「黒毛和牛」のからくり」
- などは、著者の持ち味である
- 「調べて答えてくれる」
- うれしさがあり、
- 「本当にペットは飼い主に似るんです」
- は、単純に面白かったです。
- 章末の
- 「人が犬に似る? 犬が人に似る?」
- は、僕はほとんど当たらなかったです(^_^;)
- 第六章 気になってしょうがない、生き物すべての不思議
- 最後は少々専門的に遺伝子のお話し。
- と言っても、遺伝では無くて遺伝子。
- 表現型として現れる能力とその人が持つ遺伝子の関係を拾ったエピソードとしては
- 「やせの大食い」
- が面白かった。
- また、セイタカアワダチソウの繁栄とその後を語った
- 「外来種が強いわけ」
- は、
- 「なるほどな。」
- と思いました。
- ブラックバスも、この手でいかがでしょうか。
- 「人間の言語がこんなにいろいろある理由」
- では、リチャード・ドーキンスが提唱する
- 「ミーム」(遺伝子としての文化)
- の例としてその伝搬、普及の様子の良い例と言えると思います。
- 僕が全然知らなかった、桜
- 「ソメイヨシノ」
- の由来と、意外と寿命が短い理由を述べた
- 「サクラの枯れ際」
- ペットとしてのウサギを述べた
- 「死んだふりをするウサギさん」
- などは、身近な話題から、生き物への愛おしさが感じられました。
2007年3月18日
No.464
No.464
文庫を購入したので、石原慎太郎の解説を読みました。
理系の分野に暗い作家の読み方には慣れたつもりですので、解説の感想は特に申し上げません。
そのかわり、竹内久美子著書で語られる
「浮気」
について、僕が
「どう読めば良いのか。」
を提案します。
それは、よく竹内久美子著書の解説で言われる
「男の浮気願望は、致し方ないことなのだ。」
ではありません。
この願望が進化した当時と、現代は違い、厳しいです。
浮気はしにくいですし、浮気が原因で離婚となると、自分に不利な条件になります。
だから、現代社会に生きる男性は、結婚相手を、女性が男性を品定めするレベルで、慎重に吟味しなくてはいけないのです。
僕たち男性は、長い進化の歴史で、安易に女性を選んで、浮気にて補完するように進化してきたワケですが、
現代では、そのように出来ないのです。
これが、竹内久美子作品から、現代男性が読み取らなければならない教訓なのです。
と、僕は思います。て、言うか、だれか解説でそのことに気付いて書くべきではないですか?
2009年5月23日