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受動態

Daniel Yangの読書日記

No. 489 白い帽子の女/ 鎌田敏夫 著 を読みました。

白い帽子の女 (角川文庫)

白い帽子の女 (角川文庫)

 

明治44年、村木探偵事務所に突然現れた白い妖精宮野英子。ワンピースに白い帽子。「何、探偵になりたいと!?」

鎌田敏夫の小説第三作です。
高橋肇による文庫の解説によると、実際に最初の女探偵が現れるのは昭和になってからだそうです。この物語では、遡ること約二〇年。早々と男の仕事に飛び込んだ女探偵英子が、苦労を重ねながらも雇い主の村木、先輩の森川と共に、仕事を全うしていく姿が逞しく描かれています。
現代とは異なる着物、貧しい農業従事者、華やかな貴族、威張った役人、当時の雰囲気を目の当たりにしたような臨場感と、時代を先取りして前に進んでいく英子を初めとした探偵三人の活躍に声援を送りながら読みました。

2008年 2月 4日
No. 489