受動態

Daniel Yangの読書日記

No. 584 男こそアンチエイジング/伊藤和弘著 を読みました。

男こそアンチエイジング

男こそアンチエイジング

 
の連載男こそアンチエイジング
を再編集、加筆・修正した一冊。
男のアンチエイジングをキーワードに、主に日本抗加齢医学会会員の医師へ取材。毎回「今回、教えていただいたのは、」と取材した医師が紹介されています。

男性向きの健康本です。

「男性向き」と言うのは、僕の主観です。
僕のイメージの中の(男性向きではない)健康本は、理屈や理論は、著者にお任せして「こうしなさい。」「ああしなさい。」と指示するモノ。
たとえば「長生きしたければ、梅干しを食べなさい」みたいなタイトルの本。(この通りのタイトルの本があったら、ゴメンナサイ。)
こんなタイトルの本を、僕は敬遠していました。
「盲従しなさい。」と言われているように感じられるからです。
自分が著者を信用するかどうかで、その本の価値を決めると言うイメージです。
効果が無かった場合には、著者の教えに過ちがあるのか、または教えに従わなかった自分の責任。ほとんど宗教と同じ。
「やせなかったときのいいわけ」をあらかじめ心の中で用意してから本を買うイメージがあります。

 

読者が判断し、取捨選択できる

本書は、実際に診療に当たっている医師に取材し、その内容、効用の根拠を出典まで明記して紹介しています。
読者は、本書を読んで理解し、
「これは取り入れられないけれど、この程度ならチャレンジできるかな。」
と、自分で取捨選択出来る。
生活や、食事に気をつけてみるな、診療を検討したり、または
「別のところで気をつけてみよう。」
「もう少し体重が増えたら、試してみよう」
と自分の意思で実践できる仕組みです。

 

これを称して「男性向き」と言うと語弊があると思いますが、
僕はとにかく、本書を読んで「男性向きだ。」と思いました。

 

男性は「指示に従って効果を期待する。」と言うよりは
「自分で、自分の体をコントロールしてみたい。」
と言う指向性があると思います。
そういう指向性の持ち主にはぴったりの(今まで、僕が見かけなかった)健康本です。

 

この本の発売が、ちょうど僕が
「体重ってコントロール出来るんだな。」
と気がついた時でしたので、本書をまじめに読む良い機会だったかもしれません。
昨シーズンの冬に、だいぶ体重を増やし
「こんなストレスが多い環境でやせられるか!」
「と、言えどもやけになって病気になって損するのは自分」
と気になりつつ、
「基本的には摂取カロリーさえ気にしていれば、体重は自ずと減る。」
と言う法則に気がつき、一年かけて若かりし頃の体重に戻った時でした。

 

読みやすい構成

本書は、連載を四つに章立てし直して、順序立てて読めるように工夫されています。
第1部 下半身のアンチエイジング
第2部 上半身のアンチエイジング
第3部 男性ホルモンのアンチエイジング
第4部 全身のアンチエイジング

 

特に気が利いていると感じたのは、たばこを吸う人へのアドバイスを扱った
第4部「全身のアンチエイジング
の二つ目の話題
「喫煙者は人一倍健康に気を遣う?喫煙者のアンチエイジング
でした。
著者は禁煙に成功したそうですが、だからといって上から目線ではなく、
なかなかやめられない喫煙者に対して、親身に具体的なアドバイスが記されています。

 

次は、
「夜更かしの習慣を改めると、私はどんなふうに変わるのだろうか。」
と試してみたくなりました。

 

知的興味、と言う意味では、
男性ホルモンのうち、テストステロンとジヒドロテストステロンの役割と表現型を紹介した第3部「男性ホルモンのアンチエイジング
腸内細菌の役割と、移植を紹介した巻末に近い章の記述を面白く感じました。

 

以上は、ほぼamazonに投稿したレビューのコピペです。
2016年 1月11日
No.584